不用意な発言や行動などをインターネット上にアップすることで起こる炎上。芸能人や有名人などで多く見られますが、近年は一般人の発言や行動でも炎上することが増えました。そして炎上と対になるのが本人の特定です。多くの方が匿名だから大丈夫と思っているようですが、その匿名は本当に匿名なのでしょうか……?
実は私、暇つぶしに炎上案件の本人特定に励んでいた時期があります。
そこで今回、インターネット上で個人を特定する手口をお伝えいたします。特定する手口を知ることで、情報漏洩に対する危機意識を持てるものと思います。
■Googleで名前検索
気をつけていても、知らないうちにインターネット上に名前が載ってしまうことはあります。Twitterなら友だちとの会話の組み合わせでフルネームが分かることもあります。名前が分かればもう見つけたも同然です。
Googleで名前検索をするとFacebookアカウントが見つかり、会社名や出身校など、ほかの情報を組み合わせることで本人を特定できます。Facebookは個人のつながりを重視しているため、本名から家族情報まで正直に登録している人が多いです。
また、学校関連のウェブサイトも論文や部活動の情報とともにフルネームが記載されていることが多いです。
■Googleマップで住所検索
住所が分かっている場合というのも少ないですが、もし近隣に何かあるかなどが分かればそこからGoogleマップを利用。ストリートビューの拡大機能を使えば表札を読むことができてしまいます。
ほかにも、左上の時計アイコンをクリックすると過去の画像を見られるので、引っ越し時期などを推測することもできます。
また、道路からガレージが見えている場合には車種や色も特定できます。
■SNSの画像を確認
Google Chromeの拡張機能「Twitter メディアダウンローダ」を使い、Twitter上にある画像を一括でダウンロード。その後、個人情報が特定できそうな画像を抽出していきます。アイドルの瞳に映った写真から場所を特定したファンが話題になりましたが、風景写真は住所特定において非常に重要な手がかりになります。
最近はスマートフォンの画質も向上しているので、Google画像検索やGoogleEarthを利用し、店の看板やランドマークなどからの特定も容易です。また、購入したものの画像で店舗の紙袋やレシートが映り込んでいることもあります。
なお、過去には写真のExif情報から撮影場所が判明することがありましたが、現在ではSNSの種類を問わず投稿時にはオフになっているので、そこからの特定は不可能です。
■SNSの交友関係から探る
画像から特定できない場合は、SNSの繋がりを利用します。Twitterで対象者と相互フォローしている相手を「twitter 片思いチェッカー」で検索。Twitterにログインすることなく、アカウントの入力だけで相互フォローが見つかります。
リアルな地元の友人を1人でも見つければ、そこから芋づる式に何人も見つけることができます。これらの友人アカウントの画像からターゲットの情報を得ます。
また、画像と同時に投稿内容も確認します。「誰と」「どこに」が書かれた投稿と、同じタイミングで同じ内容をつぶやく相互フォロワーがいたら、そこから新たな情報が見つかることも多いです。
特定されないためには「SNSをやるな」の一言に尽きますが、すでに生活の必須ツールとしている人には難しいことでしょう。そこで、今一度過去の発言や写真を見直し、個人に繋がるものをできる限り削除しておくのがいいと思います。また、SNSの運用方法などもしっかりと考えましょう。
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