この世には様々な闇の世界があります。闇金、闇医者、闇サイト、闇カジノ、闇市などなど……。どれも、少し怖かったり、スリルがあったりというイメージです。
そんな闇の世界……遠い世界のように感じるかもしれませんが、意外と近くにあり簡単に足を踏み入れることができてしまうものもあります。
今回は、闇の世界でもあまり聞き慣れない「闇畑」についてお話したいと思います。
アパートに住んでいるごく普通のサラリーマンの友人が親が農家でもないのに「ジャガイモがたくさん取れたから」と分けてくれました。
お礼がてらこんなにたくさんいいのかと聞くと、闇畑を持っているから腐るほどあるとのこと。「え、闇畑って何?」と思い、詳しく聞いてみました。
皆さん、何度か目にしたことがあると思いますが、線路沿いや河川敷などにある畑。あのほとんどは無断耕作された闇畑だそうです。
友人はそんな闇畑を持っているとのこと。
キッカケは10年前、ジャガイモ一箱全部に芽が出てしまったそうで、それを捨てるのはもったいないなと考えて始めたそう。
友人曰く「最初に畑として整備するのが大変だったけど、一度作ってしまえば普通にそのまま畑として使えちゃうんだよね。ポイントは畑作業しているときに土地管理者に見られないこと。国や市町村が所有している土地の場合は土日に作業すればまずお咎めなしだよ」と。
カラクリなんですが、不法に耕作または工作物を作っている場合でも、個人の所有権はあるため市町村などが勝手に処分することはできないそうで、処分するときは畑の所有者にお願いしなければいけない決まりがあるとのこと。
そこで「お願い」されないように、会わなければ問題なく使えてしまうそうです。
友人の畑は農家かよというくらい収穫量があるそうで、周りに配ったり、そのお返しに肉や魚や料理をもらったりして、闇農家ライフを楽しんでいるみたいです。
ほかの闇畑ではトマトなど手間がかかる物を栽培している人もいるそうですが、友人はジャガイモととうもろこし。なぜこれかというと、植えてからほとんど放置でいけるんだそうです。
別れ際、友人から出た言葉は「コロナで輸出入が滞ったり、サバクトビバッタの大量発生とか食料危機の可能性が叫ばれているし、家族を守るためにも自分たちで食料を確保していくのが重要だよな」とソレっぽいもの。
確かにな……と、あやうく納得してしまいそうでした。悪用は厳禁です。
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