不動産契約を行なう際、その不動産に今までどれだけの契約者(借り手)が居たか気になる場合があります。立地や条件がいいのに家賃(賃料)が異様に安いなど、何か問題があるのではないかと考えてしまいます。
通常は取り引きをする不動産屋に聞かれるかと思いますが、不動産屋の言う事をそのまま信じることが出来る程、優しい世の中ではありません。
たとえば近所に厄介な人がいて退去(テナントを撤去)していく人が多い場合など、不動産屋は教えてくれない事が多いです。
そこで、今までどれだけ契約者が変わったのかを高確率で確認できる番号とそれを知る方法をお伝えします。
それは、電力会社の「お客様番号」です。
電力会社は同じ場所であれば、たとえ電気の使用者が変わろうとお客様番号を変える事はありません。ただし、使用者が変わるたびにお客様番号に続く下二桁が変わります。この二桁の番号を上げることで、使用者の変更を区別しています。
たとえば、新築の契約者のお客様番号が「xxxxxx」の場合、「-00」が付加され「xxxxxx-00」、次の契約者は「xxxxxx-01」のように変わります。
そしてこの番号を知るのも意外に簡単で「電気契約の容量を知りたい」と言って検針票などを見せてもらえば、とくにためらうことなく見せてくれる不動産屋が多いです。
お客様番号に続く番号が異様に大きい数字だった場合などは何か理由がある可能性が高いです。
ちなみに、こちらを無効化する方法(お客様番号の変更)もあります。
それは、メーターなどを「撤去」してから「新設」申込みを出すというものです。メーター・引き込み線を撤去してしまえば、お客様番号は新しいものが割り振られますから、下二桁のカウントも00から始まります。
この情報も踏まえてお客様番号を見れば、さらに情報を読み込むことができます。
明らかに古いテナントなのに下二桁が00ならば、高圧で電気を使用していたものの事業がうまく行かず基本料金や維持費の安い低圧に変更したのではないか、つまり立地が微妙だったのではないか……などと推測することができるのです。
特定の業界人はこの方法で訳あり物件を見分けています。一般人の方もぜひ知っておきたい知識ですね。
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