顧客至上主義を行くAmazon。理不尽な理由であっても返品を受け付けるなど、常にユーザーに寄り添った判断がなされています。
そんな顧客至上主義はAmazonで商品を売るマーケットプレイスの出品者にもほぼ強要されていることは自明。そしてその顧客至上主義はユーザーにとっては非常に都合の良いものの為、返品に際して詐欺などの悪用が横行しているのです。
そこで今回は、注意喚起としてAmazonフルフィルメントのシステムを悪用した詐欺の手法をお伝えいたします。
わたしの友人はAmazonで商品を出品しているのですが、ある日ユーザーAへ新品のゲーム機を販売。ところが数日後、思った商品でなかったという理由でその商品が返品されることになりました。友人はAmazonとフルフィルメントの契約をしており、1週間ほどでゲーム機は返品されたとデーターが更新されました。
そして、その数日後ユーザーBから同じゲーム機の注文があったため、返品された商品を開封済み新古品として販売。するとユーザーBから思いもよらないクレームがきたのです。内容は「とても新古品とは思えないほどキズが多い」というものです。
思いつくことはひとつだけ。
ユーザーAは新品のゲーム機を購入と同時に別のショップから中古品を購入。新品のゲーム機を買ってその返品に中古のゲーム機を送ったのだと。その後、新品のゲーム機を買取ショップへ転売すれば差額が儲かるという流れでしょう。
例として新品のゲーム機は10,000円、中古のゲーム機は5,000円、買取ショップの新品の買取価格を8,000円とした場合、3,000円が利益となります。
この手法を利用すれば、自分が欲しいものの新品を中古価格で手にすることも可能です。
しかし、これはAmazonの物流センターから発送されている物のみに適用できる手法で、ショップへから直接商品が届く場合や返品する先がショップへの場合は使えません。
そんな見分け方も意外に簡単。商品名で検索すると商品の下のほうに10点の新品と中古との表示がありますので、そこをクリックします。ここに販売しているショップの一覧がでるのですが、その中のプライムと書かれているものが物流センター発送となります。
Amazonに出品されている方、フルフィルメントは便利なシステムですがこのような詐欺が横行しています。ご注意ください。
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